PROJECT 2024年5月30日

快活CLUBで資格・検定試験を!
新たに捉えた「学び」ニーズ

快活CLUBで資格・検定試験を!新たに捉えた「学び」ニーズ

複合カフェの枠を超え、多様なサービスを採り入れてきた快活CLUB。なかでも近年注力するのが、リモートワークの定着なども受けて多くのビジネスユーザーが活用する、鍵付完全個室です。現在、同サービスを導入する店舗は、全国約350店舗にまで拡大(2024年3月31日時点)。そして今、鍵付完全個室を通し、また新たなニーズが生まれています。それが「オンライン受験」です。2023年より快活CLUBでは、資格・検定試験のオンライン受験の受け入れを開始し、想定以上の反響を呼んでいます。「複合カフェで資格・検定試験」という意外な組み合わせがどのように生まれたのか、そしてなぜ支持を集めているのかを、同施策を担当する(株)快活フロンティア 快活CLUB事業本部・天達朗さんに聞きました。

株式会社快活フロンティア 快活CLUB事業本部 販売促進部 課長 天達 朗

PROFILE

株式会社快活フロンティア
快活CLUB事業本部 販売促進部 課長
天達 朗(あまだつ ろう)

2012年入社。店長、エリアマネージャー、SI(スーパーインテンデントの略。3店舗以上を管理する多店舗店長)、ゾーンマネージャー、SV (スーパーバイザー)を経て、2022年7月、営業企画部へ異動。料金体系企画やリニューアル企画、ビジネス需要の拡大施策に取り組む。2023年11月より現職。

コロナ禍を機にビジネスパーソンの需要が急伸

複合カフェというと余暇に利用するイメージがありますが、実は以前からビジネスパーソンが、ちょっとした作業や休息によく利用していました。そうしたビジネス需要が一気に拡大したのが、コロナ禍です。出社がままならなくなり、多くの人がリモートワークを行う場所として快活CLUBを活用。コロナ禍の2021年11月に自社で実施した来店動機アンケート調査では、ビジネス&学習目的のユーザーが25%にものぼりました。

「コロナ禍以降のビジネスユースのニーズに結果的にぴったり寄り添う形となったのが、2017年に導入した鍵付完全個室です。電話やWeb会議ができ、秘密保持の面でも安心です。加えて全国に店舗があり、24時間出入り可能で、価格も手頃。そうした特徴を、多くのビジネスパーソンにご支持いただいています。」

あわせて快活CLUBではビジネスパーソン向けの施策の一環として、オンライン資格学習サービスの「オンスク.JP」や、資格取得や研修教育に長年の歴史と実績を持つ「LEC東京リーガルマインド」と連携し、資格取得およびビジネススキル向上のための講座を全利用者が無料で視聴できるサービスも提供しています。

個室ブースエリアの様子
個室ブースエリアの様子

資格試験の「受験」を手軽に。リスキリングを支援

そんな快活CLUBが鍵付完全個室を通して新たに応えるのが、「オンライン受験」ニーズです。2023年より東京商工会議所(以下、東商)と連携し、IBT※1方式で東商が主催する各種検定試験(以下、東商検定)※2の受験が快活CLUBで受験できるようになりました。

「東商様では2021年に、自身のパソコン・インターネット環境を利用して受験できるIBT※1方式を導入されました。ただ受験に必要なパソコン、Webカメラ、安定したWi-Fi回線などが揃わずに受験できない方も少なくありません。そうしたなかで見受けられたのが、快活CLUBに出向いて受験するユーザーでした。」

実は快活CLUBでは、コロナ禍でWeb会議が一気に広まったのにあわせて全店でWebカメラの貸出サービスを始めていたこともあって、鍵付完全個室であれば東商検定の受験要件を満たすことができたのです。

「そうした状況を受け、快活CLUBでは2023年4月より、全国46店舗で東商検定の試験受け入れをスタートしました。第1期から、想定以上のユーザーにご利用いただき、驚かされました。そこで第2期の同年10月からは、鍵付完全個室のある約320店に、受け入れを拡大。その結果、快活CLUBを利用した受験者数は4週間で約650名と、またも想定を上回る数字となりました。」

こうした試験会場としての利用は、快活CLUBにも確かなメリットをもたらすと考えています。

「今後快活CLUBの利用者数を伸ばすには、大きく拡大しつつあるビジネスユーザーに資する施策をいかに充実させるかがカギとなります。人手不足やビジネスの進化・変化などで意識が高まるリスキリング※3の流れもあり、まさに受験や学びの場を提供するサービスは、その一つとなりえます。実は私自身も資格取得を目指した際に、地方かつ土日勤務だった関係で試験を受けるのが難しくて困った経験があり、同施策には特に思い入れをもって取り組みました。」

  • ※1 IBT:Internet Based Testing。インターネットを利用して受験する試験。
  • ※2 東京商工会議所主催検定試験:環境社会検定試験(eco検定)、ビジネスマネジャー検定試験、ビジネス実務法務検定試験、カラーコーディネーター検定試験、福祉住環境コーディネーター検定試験の5検定(1級試験は快活CLUBでの受験対象外)
  • ※3 リスキリング:学び直し。技術の革新やビジネスモデルの変化などに対応していくために必要な知識・スキルを学び、身につけること。日本政府や経済産業省も重視し、リスキリングを推進するためのさまざまな制度が開始されている。
貸出用Webカメラ
貸出用Webカメラ

今後は資格の種類をさらに拡大。目指すは“インフラ”

今後快活CLUBでは、こうした資格試験受け入れサービスを、さらに拡大していく予定です。

「ほかの資格・検定運営会社様からも、各地のテストセンターで受験するCBT※4方式からIBT方式に移行するにあたって連携したいとの相談をいただいています。ぜひ、柔軟に対応していきたいです。」

そして、こうした施策を通して快活CLUBが目指すのは、“地域のインフラ”となること。

「コンビニエンスストアがここまで広まった理由の一つが、選択肢の多さです。さまざまなモノを売るだけでなく、荷物の配送や、コピー、最近では戸籍謄本の発行なども行える。同じように快活CLUBも幅広いニーズに応えることで“コトのコンビニ”となり、地域のインフラ的な役割を担えればなと。その点、当社はいろいろなアイデアに対してまずは聞き入れ、その実現を後押しする社風があります。今後も積極的にアイデアを出していこうと思います。」

  • ※4 CBT:Computer Based Testing。テストセンターに出向き、備え付けのパソコンで受験する方式。
天達さんの取材中の様子カット
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